「こんな自分が嫌だ」と思ったら読んでほしい話

自分が嫌だ

「どうして自分はこうなんだろう」
「またやってしまった……」
「もっとうまくできたはずなのに……」

そんなふうに、頭の中で自分を責める声が止まらなくなることはありませんか?

滋賀県にお住まいのBさんも、ずっとそうでした。

たとえば、仕事でほんの小さなミスをしたとき。
周りから見たら「よくあること」。
でも、Bさんの中では違いました。

「やっぱり私はダメだ」
「また迷惑をかけた」
「ちゃんとできない自分は価値がない」

そんな言葉が、何度も何度も頭の中をぐるぐる回って、
その日は眠れなくなることもありました。

それは「性格」ではなく、
身につけてしまった反応なのです。

生きづらさを感じる

アダルトチルドレン(AC)という言葉があります。

もともとはアルコール依存症の親のもとで育った人を指す言葉でしたが、
今では「家庭の中で安心できずに育ち、大人になっても生きづらさを感じている人」を広く表します。

Bさんは子どもの頃いつもどこか気を張っていました。

・親の機嫌を気にする
・空気を読んで行動する
・自分の気持ちは後回し

「こうしたら怒られないかな」
「今は何を言えば大丈夫かな」

そんなことばかり考えていたとおっしゃっていました。

生き抜くためのスキル

それは全部
自分を守るために必要だった力です。

・人の表情の変化にすぐ気づく
・頼まれると断れない
・うまくいっても「たまたま」と思ってしまう

でもこれって、本来の自分の弱さではなくて、
過去の環境で生き抜くために身につけたものです。

記憶の反応

大人になって環境が変わっても、
心の中の反応はそのまま残ることがあります。

たとえばある日、上司に

「次は気をつけてね」

と軽く言われただけで、
Bさんの中では「責められている感覚」が一気に広がりました。

実際は優しい言葉だったのに、
体は昔の記憶を思い出してしまうんです。

小さなミスで長く叱られていたあの頃の感覚が、
そのまま今の自分を責めてしまう。

これは意志が弱いからではなく、
心に残った記憶の反応です。

小さな気づき

「自分を受け入れる」と聞くと、

「このままでいいの?」
「変わらなくていいの?」

そんなふうに思うかもしれません。

Bさんが少しずつ楽になったきっかけは、
ただこう思えたことでした。

「ああ、こういう自分がいたんだな」

責めるでもなく、直そうとするでもなく、
ただ自分の気持ちに気づいてあげる。

それだけでした。

でもその小さな気づきが、
少しずつBさん自身との関係を変えてくれました。

小さなステップ

1日1回だけ「よくやってるよ」と心の中で言う。
最初は違和感だらけです。
でも続けることで変わります。

感情に名前をつける。
「悲しい」「悔しい」「怖い」
名前をつけるだけで、少し距離ができます。

自分スタート

どれも、うまくできなくて大丈夫です。

「気づいた日」が、はじまりです。

もし今、同じように自分を責めてしまっているなら——

それはあなたが弱いからではなく、
これまで一生懸命に生きてきた証かもしれません。

「一人で抱えずに、話してみることで見えてくることもあります」