「愛されたい」のに、恋をすると自分を失ってしまう理由

最近、ストーカー事件などのニュースを見るたびに考えてしまいます。

恋をすると、相手のことばかり考えてしまう。

返信が来ないと不安になり、少し冷たくされただけで、何か悪いことをしたのではないかと考えてしまう。
本当は嫌なのに、嫌われるのが怖くて言えない。

そんな恋愛を繰り返していませんか?

愛されたいと思うことは、決して悪いことではありません。
誰だって、大切な人に愛されたいし、必要とされたいものです。

でも、その気持ちが強くなりすぎて、いつの間にか自分の気持ちを後回しにしてしまうことがあります。

愛されたいのに、どうして苦しくなるの?

「嫌われたくない」
「重いと思われたくない」
「この人に必要とされなくなったら、私には価値がない」

そんな思いが心の中にあると、恋愛は少しずつ苦しいものになっていきます。

相手の機嫌がよければ安心する。
返信が遅ければ、不安で何度もスマホを確認する。
自分の予定より、相手の都合を優先する。
そして、どれだけ頑張っても安心できず、もっと愛されようと努力してしまう。

本当は苦しいのに、離れられない。

それは、相手を大切に思う気持ちだけでなく、「愛されることで、自分の価値を確かめようとしている」からかもしれません。

その苦しさの奥にある「借り物のルール」

実は、こうした恋愛の背景には、子どもの頃の親子関係や育った環境が関係していることがあります。

例えば、
「いい子でいなければ愛されない」
「相手の期待に応えなければ嫌われる」
「自分が我慢すれば、うまくいく」
「誰かに必要とされていなければ、価値がない」
そんな思いを、知らず知らずのうちに身につけてきたのかもしれません。

私は、これを「借り物のルール」と呼んでいます。

子どもの頃のあなたは、周りの大人の顔色をうかがいながら、自分が傷つかないように、一生懸命生きてきたのではないでしょうか。

そのときは、自分を守るために必要だったルール。
でも、大人になった今も、そのルールで恋愛をしているとしたら……。
「嫌われないように頑張ること」が、いつの間にか「愛すること」になってしまうのです。

本当に怖いのは、別れることだけではない

恋愛が終わるとき、誰だって悲しいし、寂しいものです。

でも、借り物のルールに縛られていると、別れが単なる失恋ではなく、
「私は愛される価値がなかった」
「やっぱり私ではダメだった」
と、自分自身を否定されたように感じることがあります。
だから、どれだけ苦しくても離れられない。

相手を失うことだけでなく、自分の存在価値まで失ってしまうように感じるからです。

でも、本当は違います。
あなたの価値は、誰か一人の言葉や態度で決まるものではありません。

愛されているときも、そうでないときも、あなたの価値は変わらないのです。

これからは、自分を味方にする恋愛へ

子どもの頃に身につけたルールは、これからも守り続けなければいけないものではありません。

「嫌われないように我慢する」から、
「私の気持ちも大切にしていい」へ。

「相手に必要とされなければ価値がない」から、
「誰かに必要とされなくても、私には価値がある」へ。

「相手に合わせなければ愛されない」から、
「ありのままの私を大切にしてくれる関係を選んでいい」へ。

少しずつ、自分に合ったルールに書き換えていくことができます。

もちろん、すぐに変われなくても大丈夫。
長い間、自分を守ってきたルールなのですから。

まずは、恋愛の中で不安になったとき、自分に尋ねてみてください。
「私は今、本当はどうしたい?」
「相手の気持ちばかり大切にして、自分の気持ちを置き去りにしていない?」

その小さな問いかけが、自分を取り戻す第一歩になります。

愛されるために、自分を失わなくていい

恋愛は、相手に愛されることで自分の価値を証明するものではありません。
自分を大切にしながら、相手のことも大切にしていくもの。

不安になる日があってもいい。
寂しくなる日があってもいい。
そんな自分を責めずに、少しずつ自分の気持ちを受け止めていきましょう。

愛されるために、あなたがあなたでなくなる必要はありません。

これまで、誰かに愛されようと一生懸命頑張ってきたあなた。
これからは、その優しさを自分にも向けてあげてください。

カウンセリングでは、恋愛を無理にやめたり、相手と別れることを急いだりするのではなく、今の苦しさにつながっている思いや「借り物のルール」を一緒に見つめていきます。

自分を味方に、安心できる恋愛を育てていきませんか。

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