誰にも言えない気持ちを、ひとりで抱え込まないために
「大丈夫?」
そう聞かれると、つい笑顔で、
「うん、大丈夫」
と答えてしまう。
本当は疲れているのに。
本当は誰かに助けてほしいのに。
心配をかけたくなくて、何でもないふりをしてしまう。
そんなことはありませんか。
そして、一人になったとき、ふっとため息が出る。
「私、いつまで頑張ればいいんだろう」
今日は、そんなふうに「大丈夫なふり」を続けてきたあなたに、お伝えしたいことがあります。
本当はつらいのに、笑ってしまうのはなぜ?
職場では、周りに気を遣って笑顔でいる。
家族の前では、心配をかけないように元気に振る舞う。
友人から相談されれば、自分も疲れているのに、最後まで話を聞いてあげる。
そうやって、いつも誰かのために頑張っていませんか。
でも、自分がつらいときには、
「これくらいで弱音を吐いちゃいけない」
「もっと大変な人もいるんだから」
と、自分の気持ちを飲み込んでしまう。
アダルトチルドレンとして育ってきた方の中には、子どもの頃から、自分の気持ちより周りの人の気持ちを優先してきた人もいます。
親の機嫌が悪いときは、余計なことを言わない。
家族が大変そうなときは、自分のことを我慢する。
悲しくても、泣かずに頑張る。
そんな毎日を過ごすうちに、「つらい」と言うことさえ、いけないことのように感じるようになったのかもしれません。
でも、弱音を吐けないのは、あなたが弱いからではありません。
そうやって、自分を守ってきた理由があるのかもしれないのです。
「大丈夫」と言い続けるうちに、自分の気持ちがわからなくなる
最初は、本当の気持ちを隠しているつもりだったのに。
いつの間にか、自分でも何を感じているのかわからなくなることがあります。
「何がつらいの?」
そう聞かれても、うまく答えられない。
「どうしたいの?」
と聞かれても、何も浮かんでこない。
ただ、なんとなく苦しい。
理由はわからないけれど、涙が出そうになる。
そんなとき、無理に答えを探さなくていいのです。
まずは、
「私、疲れているのかもしれない」
「本当は、嫌だったのかもしれない」
そんな小さな気持ちに気づいてあげてください。
気持ちをうまく説明できなくても、あなたが感じているつらさは、なかったことにはなりません。
私自身も、前に進めなくなったことがありました
実は、私自身にも、仕事がつらくて仕方がなかった時期があります。
15年以上、仕事として社会に関わっていなかった私が、久しぶりに新しい会社で働くことになったときのことです。
以前とはパソコンの操作も変わり、知らないことばかり。
周りの人に追いつこうと必死でしたが、思うように仕事ができませんでした。
「どうしてこんなことも知らないの?」
そう言われたこともあります。
悔しくて、情けなくて。
「もう辞めたい」
そう思った日もありました。
でも、せっかく始めた仕事だから、頑張らなくちゃ。
そんな思いもあって、なかなか自分のつらさを認められずにいたのです。
そんなとき、私の話を聞いてくれた方がいました。
その方は、たくさんのアドバイスをくれたわけではありません。
ただ、静かに話を聞いて、
「本当は、どんな気持ちなのかな」
と問いかけてくれたのです。
その言葉をきっかけに、私は自分の気持ちを少しずつ話せるようになりました。
悔しかったこと。
情けないと思っていたこと。
本当は、誰かにわかってほしかったこと。
話しているうちに、一人で抱えていた気持ちが少しほどけて、心が軽くなったのを覚えています。
何かがすぐに解決したわけではありません。
でも、自分の気持ちを否定されずに聞いてもらうだけで、こんなにも違うんだと感じた経験でした。
話すことは、自分の気持ちに気づくこと
「誰かに相談した方がいいのはわかっているけれど、何を話せばいいのかわからない」
そう感じる方もいるでしょう。
でも、最初からきれいに話をまとめる必要はありません。
「なんだか、つらいんです」
「うまく言えないけれど、モヤモヤしています」
そんな言葉から始めてもいいのです。

話しているうちに、
「ああ、私は本当は悲しかったんだ」
「怒ってもよかったんだ」
「ずっと我慢していたんだ」
と、自分でも気づいていなかった気持ちが見えてくることがあります。
もちろん、誰かに話すことが難しいときは、ノートに書いてみるのもひとつの方法です。
大切なのは、自分の気持ちを、いつまでも置き去りにしないこと。
そして、安心して話せる相手が必要なときには、誰かを頼ってもいいのです。
カウンセリングは、弱い人が行く場所ではありません
「こんなことで相談してもいいのかな」
「もっと大変な人がいるのに」
そう思って、相談することをためらう方もいます。
でも、つらさに大きいも小さいもありません。
誰かと比べて、自分のつらさを我慢する必要はないのです。
カウンセリングは、正しい答えを教えてもらうだけの場所ではありません。
安心できる場所で自分の気持ちを言葉にしながら、これまで気づかなかった思いや考え方を、一緒に整理していく場所でもあります。
言葉に詰まっても大丈夫。
涙が出ても大丈夫。
何から話したらいいのかわからなくても、大丈夫です。
無理に話を進める必要もありません。
あなたのペースで、自分の気持ちを見つけていけばいいのです。
もう、「大丈夫なふり」をしなくてもいい
これまで、周りの人を心配させないように。
誰かに迷惑をかけないように。
一生懸命、頑張ってきたのだと思います。
でも、いつも元気でいる必要はありません。
笑いたくない日に、無理に笑わなくてもいい。
疲れたときには、疲れたと言っていい。
助けてほしいときには、助けてと言っていい。
そして、今すぐ誰かに話せなくても、自分の気持ちだけは否定しないであげてください。
「本当は、つらかったんだね」
まずは、そうやって自分の気持ちを受け止めることから。
ずっと周りの人を大切にしてきたあなた。
これからは、その優しさを自分にも向けてあげませんか。
一人で抱えきれないときには、安心して話せる場所を頼ってくださいね。
もう、自分にまで「大丈夫なふり」をしなくていいのです。
自分を味方に、わたしを大好きになる
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