不幸になる信念を手放して、自由に生きよう


「失敗してはいけない」
「嫌われてはいけない」
「私さえ我慢すればいい」

そんな思いが、いつも心のどこかにありませんか?

失敗しないように頑張っているのに、いつも不安。
人に嫌われないように気を遣っているのに、人間関係が苦しい。
周りを優先しているのに、なぜか満たされない。

もし、そんな毎日を送っているとしたら……。

あなたを苦しめているのは、出来事そのものだけでなく、その出来事をどう受け止めるかという「信念」かもしれません。

同じ出来事なのに、なぜ感じ方が違うのでしょうか?

例えば、会議で突然意見を求められたとします。

ある人は、
「間違えたらどうしよう」
「変なことを言ったら嫌われる」
と考え、頭が真っ白になってしまう。

一方で、
「うまく話せなくても、自分の考えを伝えてみよう」
と思える人もいます。

同じ出来事なのに、感じる不安の大きさや、その後の行動が違うのです。

心理学には、こうした心の働きを理解するための「ABC理論」という考え方があります。

A:出来事(Activating Event)
会議で意見を求められる。

↓

B:信念・受け止め方(Belief)
「失敗したら嫌われる」

↓

C:感情や行動などの結果(Consequence)
強い不安を感じ、発言を避けてしまう。

もちろん、感情は考え方だけで決まるわけではありません。

その日の体調や過去の経験、実際の状況なども影響します。

それでも、出来事と自分の反応の間にある「信念」に気づくことは、生きづらさを見つめ直す大切な手がかりになります。

では、アダルトチルドレンの方が抱えやすい3つの信念について、具体的に見ていきましょう。

①「失敗してはいけない」という信念

手放す前:「失敗したら、私の価値がなくなる」

会議で意見を求められました。
「間違えたら恥ずかしい」
「できない人だと思われたくない」
そんな思いが頭をいっぱいにして、発言できなくなってしまいます。

そして会議が終わってからも、
「あのとき、こう言えばよかった」
「やっぱり私はダメだ」
と、自分を責め続けてしまうのです。

見直した後:「失敗しても、私の価値は変わらない」

同じように、会議で意見を求められました。
緊張はしています。

でも、
「うまく話せなくても、今の考えを伝えてみよう」
と思えたらどうでしょう。

途中で言葉に詰まっても、言い直せばいい。
間違えたら、訂正すればいい。

失敗することと、自分の価値は別のもの。

そう考えられるようになると、少しずつ行動の選択肢が増えていきます。

②「嫌われてはいけない」という信念

手放す前:「嫌われたら、私はひとりぼっちになる」

友人を食事に誘ったら、
「ごめん、今日は無理なんだ」
と断られました。

すると、
「私と会いたくないのかな」
「何か嫌なことをした?」
と、不安になってしまいます。

何度もLINEを確認したり、必要以上に謝ったり。

相手の気持ちを確かめたくて、落ち着かなくなってしまうのです。

見直した後:「断られることと、嫌われることは同じではない」

友人から同じように断られても、
「今日は都合が合わなかったんだな」
と受け止めることができたらどうでしょう。

もちろん、少し残念に思うかもしれません。
でも、それだけで相手との関係が終わるわけではありません。

「また都合が合うときにね」
と返して、自分の時間を楽しむこともできます。

誰かに断られたからといって、あなた自身が否定されたわけではないのです。

③「私さえ我慢すればいい」という信念

手放す前:「自分を後回しにすることが、優しさ」

仕事で、また頼まれごとをされました。
本当は、自分の仕事だけで精いっぱい。

それでも、
「断ったら迷惑をかける」
「私が頑張れば済むことだから」
と、引き受けてしまいます。

周りからは「優しい人」「頼りになる人」と思われるかもしれません。
でも、心の中では疲れが積み重なっていきます。

そして、いつしか、
「どうして私ばかり……」
という不満が生まれることもあります。

見直した後:「自分を大切にすることも、優しさのひとつ」

同じように頼まれごとをされたとき、
「今日は自分の仕事で手いっぱいなので、難しいです」
と伝えてみる。

最初は罪悪感があるかもしれません。
それでも、自分の状況を正直に伝えることは、相手を大切にしないこととは違います。

無理をして引き受け続けるより、お互いにできることを伝え合える関係の方が、心地よい場合もあります。

優しさの中に、自分自身を入れてあげてもいいのです。

その信念を持ち続けることにも、メリットがある

ここまで読んで、
「でも、この考え方のおかげで、うまくやってこられた部分もある」
と思った方もいるかもしれません。

そうなんです。

実は、こうした信念には、メリットもあります。

例えば、
失敗を恐れるからこそ、入念に準備をする
嫌われたくないからこそ、人の気持ちに敏感になれる
我慢して頑張ることで、周りから信頼される
いつもと同じ行動を選ぶことで、安心できる

だからこそ、簡単には手放せないのです。

でも、その一方で、
いつも緊張していて、心が休まらない
失敗するたびに、自分を強く責めてしまう
人の期待に応え続けて、疲れ果ててしまう
自分が本当は何を望んでいるのかわからなくなる

そんな苦しさも抱えていませんか?

ここで、ひとつ考えてみてほしいのです。

「その信念は、今のあなたを守っていますか? それとも、苦しめていますか?」

これが、今回の記事で一番お伝えしたい問いです。

その信念は、誰のものですか?

アダルトチルドレンの方の中には、子どもの頃の家庭環境や親子関係を通して、こうした信念を身につけてきた方もいます。

失敗すると、厳しく叱られた。
自分の気持ちを伝えると、否定された。
我慢しているときだけ、褒めてもらえた。

そんな経験が重なると、
「失敗してはいけない」
「嫌われてはいけない」
「私さえ我慢すればいい」
という考え方が、当たり前になっていくことがあります。

私は、こうした生き方を「借り物のルール」と呼んでいます。

それは、あなたが生まれたときから持っていたルールではありません。
育ってきた環境の中で、知らず知らずのうちに身につけてきたものです。

あの頃のあなたにとっては、自分を守るために必要だったのかもしれません。

でも、大人になった今。
そのルールを、これからも守り続けたいですか?

誰かから受け取ったルールだからこそ、今の自分に合っているかどうかを、もう一度考えてみてもいいのです。

信念を手放すために、今日からできること

信念は、長い時間をかけて身についたものです。
「今日から考え方を変えよう」と決めただけでは、すぐに変わらないこともあります。

だから、まずは自分の中にある信念に気づくことから始めてみましょう。

例えば、誰かに頼まれて断れなかったとき。
「どうして断れなかったんだろう?」
と考えてみます。

「断ったら嫌われると思ったから」
そんな答えが浮かんできたら、もうひとつ問いかけてみてください。
「本当に、断ったら嫌われるのかな?」

そして、
「今まで断ったことがなかったから、怖いだけかもしれない」
「断っても、関係が変わらないこともあるかもしれない」
と、別の可能性を考えてみるのです。

すぐに行動を変えられなくても構いません。

自分が何を信じているのかに気づく。
その信念が、本当に今の自分に必要なのかを考える。

そして、できそうな場面で、少し違う行動を試してみる。

そんな経験を重ねることで、これまで当たり前だった考え方を、少しずつ見直していくことができます。

出来事は変えられなくても、受け止め方は変えていける

「失敗してはいけない」から、
「失敗しても、やり直せる」へ。

「嫌われてはいけない」から、
「全員に好かれなくてもいい」へ。

「私さえ我慢すればいい」から、
「私の気持ちも大切にしていい」へ。

信念を見直すことは、過去の自分を否定することではありません。

今までの考え方に助けられてきた部分も認めながら、これからの自分に合った生き方を選んでいくことです。

借り物のルールで生き続けるのではなく、自分で選んだルールで生きていく。

その選択ができるようになったとき、同じ出来事でも、これまでとは違う受け止め方ができるかもしれません。

あなたを縛っていた信念が、少しずつ緩んでいく。

それが、「不幸になる信念を手放して、自由に生きる」ということなのだと思います。

長い間、当たり前だと思ってきた信念ほど、一人では気づきにくいことがあります。

カウンセリングでは、今の生きづらさにつながっている信念を一緒に見つめながら、これからの自分に合った考え方を探していきます。

まずは、あなたのお話を聞かせてください。

自分を味方に、わたしを大好きになる
つむぐ🍀こころLab

お試しカウンセリングは
こちらから ▶▶


友だち追加